
ローカルの局長さんから、太陽電池とバッテリーで動作しているレピータを夜間に停止して、バッテリー消費を抑えたいということで、以前作った「DTMFコントローラー」にタイマー機能を追加したものを製作しました。
このコントローラーもレピータと同じ太陽電池で動作させるため、バッテリーが空になると時刻が消えてしまいます。マイコンのRTCを使って時刻をバックアップする方法が一般的でしょうが、遠隔地に設置した場合は時刻調整等に行くのも大変です。おまけに最近は熊さんの心配もしないといけませんしね。色々と考えて、ちょっと費用は掛かりますが、時計にはGPSの時刻情報を使用することにしました。GPS時計、GPSDOで作った機能が流用できます。
また、DTMFでのコントロール部分は以前作ったものが流用できます。
これまでに作ったいろいろな部分を組み合わせて、まるで昭和の温泉旅館のような建て増しで複雑怪奇、どこにつながっているのか分からないソースコードになりましたが、表向きは何とか動作するものができました(笑)
主な仕様
- リレー 3CH を独立してコントロール可能
- 時刻はGPSから取得するので、時刻合わせは不要
- 各CHは 各々リレーのON時刻、OFF時刻を一組 設定可能
- 遠隔からのDTMF信号を受けて、リレーの制御が可能
タイマー動作、強制ON/OFF、タイマー時刻の設定が可能
なお、これらはキーボードからでも設定可能 - 無線機を接続すれば、有効なDTMFを受信した場合に応答(モールス ”R”)を送信可能
ただし、無線局 免許が必要。(コールサインの送出機能はない) - マイコンはSTM32F103C8T6 BluePillモジュールを使用
ポートが足りなかったので、RTC用の32kHz発振子を取り外す必要があります。
回路図

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周辺回路との接続
16キーボード、LCD、リレー、DTMF受信機等との接続は以下のとおりです。

モジュール
コントロール基板に搭載したり、接続するモジュールです。
AliExpressで購入しました。

RELAY
リレー
駆動電圧 12V
定格電流 30A
オープンコレクタのトランジスタ(Q2~Q4)でフォトカプラのLEDを駆動します。

KEY-PAD
DTMF Keyerや無銭Wires-Xでも使用したものです。A~Dが付いた16キーです。

LCD-DISPLAY
I2Cインターフェースがついた LCDモジュール SC2004 (20文字x4行) です。

DTMF-MODULE
U3に使用したDTMF検出モジュールです。
以前作ったDTMFコントローラでも使用しました。
ピンを90°のものに変更し垂直にさせるようにしました。

GPS-MODULE
U6 GPS受信モジュール
GPSから時刻を取得するためのM8Nモジュールです。これもAliExpressで購入しました。本物のM8Nかどうかは怪しいです(笑)
時刻を取得するだけですので、適当なものが使えます。多分…
基板とファームウェア
JLCPCBで製作した基板が数枚余っております。基板のサイズは 90×90 [mm] です。
下記の<利用条件等>をご承諾いただいたうえで、ご希望の方には実費程度でお譲りいたします。
なお、お譲りするのは生基板だけです。マイコンへの書き込みをはじめ、基板実装、実装部品とモジュール等はご自身で調達ください。
この基板には1608(M)サイズのチップ抵抗やチップトランジスタを使用しています。
ご希望の方は、honkytonk.jp[at]gmail.com宛にメールください。([at]を@に置き換えてください)
<利用の条件等>
- 本コントローラの回路図、プログラム オブジェクト等は、無保証で提供します。全て使用者の自己責任で利用してください。本ブログに掲載している全てに関連して発生した(直接的、間接的を問わず)いかなるトラブル、損害、傷害等に対しても当方は一切の責任を負いません。
- 電波法をはじめとする法規、規制への対応は全て利用者の責任とします。
- 本ブログの記事、回路図およびプログラムオブジェクトは、正確性および、正常に動作する事を保証するものではありません。
- 本ブログの記事、回路図およびプログラムオブジェクト等に関連する一切の事項について誤りやバグがあった場合でも修正する義務を負いません。また、予告なく仕様および設計を変更する事があります。
- 電子回路、STM32マイコンに関するプログラムの書き込みなどの基本的な知識をお持ちの方を対象にしています。質問等は本ブログのコメント欄、またはhonkytonk.jp[at]gmail.com宛にお願いします。([at]を@に置き換えてください)
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