前回 Pi-Star HotspotをWi-Fiに接続するまでの手順を説明しました。
今回は、DMRの設定です。
RF(直接波)でデジピータにアクセスできなくても、Hotspotを利用すればネットワーク経由(VoIP)でデジピータから電波を出すことが可能です。
- DMR機を運用するには固有のDMR IDが必要です。DMR IDは、Radioid.netで申請取得します。
その際に有効なアマチュア無線局と証明するため無線局免許状のスキャンデータを登録する必要があります。 - DMR IDが取得できたら、BrandMeisterやTGIFなどのDMRネットワークにアカウントを登録します。
各DMRネットワークには複数のTalk Group(TG)があり、そのTGに接続してラウンドQSOを楽しむことができます。インターネットに接続されているのでTGを介して世界中のアマチュア無線家と交信することが可能です。 - DMRネットワークは、老舗のBrandMeisterとTGIFが日本ではメジャーなようです。
特に、TGIFは自局専用のTGを簡単に作ることができるためか、デジピータはTGIFのTGに接続されていることが多いようです。
既にDMR IDを取得済みで、TGIFのアカウントも登録済みとして説明します。
Pi-StarにDMR IDを設定する

Configuration ページの MMDVMHost Configuration で DMR Mode を ONにします。
Apply Changesをクリックし、設定が反映されるのを待ちます。

General Configuration ブロックで、
Node Callsign: に自分のコールサインを入力します。
CCS7/DMR ID: に自分のDMR IDを入力します。
Hotspotで運用する周波数を設定します。バンドプランを確認してくださいね。
Latitude: Longitude: に自局の緯度経度を入力します。
Town: Country:を変更します。
URL: あれば書くので良いかな?
System Time Zone: は、お住まいの地域を(笑)
Apply Changesをクリックし、設定が反映されるのを待ちます。

DMR Configuration ブロックで、
DMR Master で プルダウンメニューからTIFGを選択
Hotspot Securityは次の写真を参照

(Pi-Starの画面ではないので注意)
TGIF Networkにログインして、
User Security ページを確認します。
自分の DMR ID 用の Hotspot Security Key をコピーします。(青のクリップボードのアイコン)

Hotspot Security の欄に TGIF で確認(コピー)した Hotspot Security Key をペーストします。
DMR ESSID の自分の DMR ID の横にあるプルダウンメニューで適当な番号を選びます。DMR ID は基本的に 1 ID/コール しか割当てもらえないので、Hotspotなどを追加する場合は ID の後ろに 01~99の 2 桁の数字を追加して使います。
Apply Changes をクリックして、設定が反映されれば DMR の設定は完了です。
Pi-Star Dashboard
Dashboard で通信ログなどを確認できます。
(このスクリーンショットはD-Star Modeを有効にしていたときのログが残っています)

では、Hotspot を使って VoIPを楽しみましょう。73!