万年筆ペンクリニックとデルタ

投稿者: | 2014/12/07

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元セーラー万年筆 ペンドクター 川口さんのペンクリニックに行ってきました。
目的は、ペリカン スーベレーンM800の調整です。何度か調整してもらってはいるのですが、書き始めが掠れることが多く、書き味も引っかかる感じで、とてもペリカンの評価とはほど遠い感じで、最近はお蔵入りになりつつありました。今回見ていただいて、ペン先がズレているということで調整していただきました。インクフローも多すぎるのでは?と思うほどですが、これくらいで丁度良いとのこと。自分としては、筆圧が低い方で万年筆向きだと思っていたのですが、それでも筆圧が強いと指摘されました。
調整が終わり、店頭を見ていると、SAILORのナガサワオリジナル万年筆を見つけ「普段使いに…」と考えていると、このペンも川口ドクターに調整していただけるということで、購入してしまいました。
いきなり、ペン先をばらして、隙間ゲージみたいなので、割って、ペーパーをかけて調整していただきました。「ステンレスペン先は、ペンポイントが丸になっているので調整した方が良い。」と云うことでした。普段使いのEFサイズですが、なかなか満足のいくペンになりそうです。

調整していただいたペンをペンケースにしまおうとしたところ、「デルタもってるね、見ましょう」と声をかけていただきました。こちらは、気持ちよく書けていたので、大丈夫だろうと思っていたのですが、「ダメ〜」といわれ、調整していただきました。その時、「お、これはEFだね。これは私が作らせたものだよ。」と、元々DOLCE VITAにはEFサイズが無く、日本ではEFサイズが必要だからということで新しく作ってもらったものだそうです。(私のDOLCE VITA MEDIUMは18Kです。)
やはり、川口さんほどになると、他メーカーにも顔が効くんだなと。

そんなこんなで結局三本調整していただき、ペンクリニックを主催していただいたナガサワ文具さんで少し買い物をして、ホクホク顔で帰ってきました。

家に帰って、早速試し書きです。
最初はう〜んと思っていたM800ですが、暫く使っているとすごくいい感じです。インクがたっぷりと出て、ちょっと裏抜けしそうですが、意外と大丈夫でした。ペンの角度によっては少しインクが掠れることもありますが、ピッタリと合ったときは、「これか!!これがヌラヌラか!?」と思う感じになりました。
ようやく私のM800も一軍昇格のようです。字幅はFなのですが、紙によってはMかBぐらいの幅になります。これぐらいの字幅のペンがあっても良いかなと思えるようになりました。

DELTA DOLCE VITA MEDIUMは相変わらず、絶好調です。少し固めのサリサリとした書き味ではありますが、EFサイズなのに掠れもなく、スルスルとインクが出てくる。お気に入りの万年筆です。書き方に注意して長く使っていきたいペンですね。


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